アラフィフ女子の終活ブログ

40代後半独身女子の、終活という名の日々の記録

初めて痔になった話

50も近くなって初めて「痔」になった。そして知った。

 

痔は、

痛い。とにかく痛い。なのに対処療法しかない。
自分には関係ない、なんて考えは通用しない。
予防はできる。予防が大事。

です。

 

以下は、私と痔くんとの「初めて」の記録です。

 

痔になる数日前。私はひどい便秘になった。といっても丸2日間でなかった、という程度だが。しかし、もとは毎日快便だった私にとって2日出ないというのはかなりつらい。便意はあるのにどんなにトイレで頑張ってもミリも出ないのは、非常に不快かつ苦しい状況だった。
出ないまま迎えた3日目の日曜日。今日こそはと思い、トイレに立てこもること1時間。それこそ死ぬ思いで成し遂げた。おかげでトイレから出たときは、足腰立たず生まれたての小鹿のようにブルブルと震え、全身汗まみれな状態だったけど。それでも、出たことの安心感すっきり感で、心からホッとしたものだった。

が、それもつかの間。

数日後、お尻に異変が。最初はなんか違和感程度だったのだけど、すぐに痛みになり、激痛になった。
いったい私のお尻になにが起こっているのか。恐る恐る鏡で(人には言えないような格好で)お尻を確認。
すると‥。
なにか出てる!
おっかなびっくり触ってみたら「痛゛っっっっツ!」
これは‥何‥?涙

 

本当に最初はパニックになりかけた。冷静になって痔だろうと推測できたのは、私が病院勤めでその辺の症状を多少は知っていたからだけど、自分と痔が結びついたときの衝撃たるや。一生なることはないと、深く考えもせず何故かそう思っていたから。

しかし、痔だと解ったところで痛みは解決しない。とにかく痛い。立ってても座ってても何してても痛い。痛すぎて、もはや全身が痛いような気になってくる。
藁にもすがる思いでドラッグストアへ車をかっ飛ばし(その実、お尻が痛いのでノロノロそろそろ運転)、恥などかなぐり捨てて店員さんに相談し、塗っても注入してもOKなタイプを購入。速攻で帰宅しヌリヌリ。すると、どうだ。驚いたことに痛みが引いていくのだ。良かった、本当に良かった。今度こそ本当に、心の底から胸をなでおろした。

が、やっぱりそれもつかの間。数時間ほどでまたすぐに痛くなった。薬で治ったわけではなく、薬の鎮痛作用が聞いている間は痛くないだけだった。それからは、痛くなったら塗るの繰り返し。薬が手放せない。それが次の日も、その次の日も。いつ治るかわからない恐怖に心折れそうだった。おまけに、その間にも生理現象はやってくる。ウンをするたびに、肛門を走る電流のような痛みに耐えなければならなかった。そして1週間ほど苦しんだのち、お尻から出ている「何か」が引っ込むのと同時にやっと痛みもなくなった。本当に、悪夢のような1週間だった。

痔になってから知ったのだけど、痔というのは、肛門付近に集まっている細かい血管(肛門静脈叢という)が、いきんだり長時間座ったままでいたりすることで、うっ血してしこりになってしまうこと。つまり、いきんだり長時間座ったままでいたりすれば=長く生きて生活してれば、そのリスクは誰でもあがるということだ。勝手に自分はならないと思っていたけど大間違い。それどころか、40過ぎて事務職になり日中ほぼ座りっぱなしの生活になった私には大いになる可能性があったのだ。
さらに言えば、ずっと快便で便秘とは無縁だったのにやはり40を過ぎてから少しづつ出にくくなり、これは病気かと思って医者に相談したところ、年取って消化管の動きが鈍くなるのは自然の摂理だと教えられたんですが、つまり、いきむことも多くなっていた。

遅かれ早かれ、痔にはなってたんですね。

後日、職場のアラフォーアラフィフの女子たちにそれとなくリサーチしたところ、半分ぐらいは経験ありだった。みんな、同じだったんだな‥。なんかちょっと嬉しかった。

今は、再発しないように、とにかくいろいろ気を使っている。
1時間以上は座り続けないこと。
水分をこまめにしっかりとって便通を整えること。
それでもダメそうなときは薬に助けてもらうこと。

できれば薬に頼りたくないし、もとより薬に頼ってまで体を若く保ちたいというわけでもないけど、そこは医者に諭された。便をちゃんと出すのに薬使うのはダメじゃないと。むしろ便が出なくなっちゃうほうが大問題だと。そして、必要以上にいきむのは絶対ダメだと。それはわかる。

なので、私の場合、「酸化マグネシウム」という便を柔らかくして出しやすくするお薬を体調に合わせて飲んでいる。

お尻、大切。

 

痔の最中、あっためるといくらか楽になったので重宝していた「よもぎパッド」